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2007年7月14日 (土)

多々良川の植物・初夏

多々良川河口干潟の6、7月の塩生植物の状況をまとめてみました。(写真は大きくなります)

河口や海岸沿いの低い湿地など、塩分を含む土地に生える植物のことを塩生植物といいます。

海水と淡水が混じり合う汽水域では、周囲の塩分濃度が変化するため、そうした環境に適した植物が生えています。

多々良川では、一番水側、つまり水に浸かる時間が長いところの植物は、シオクグ、シバナ、ヨシ。

そしてハママツナ、アイヨシ、さらにハマサジ、フクド、ウラギク、ホソバノハマアカザなどが生えています。

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シバナ(塩場菜) ホロムイソウ科(シバナ科) 多年草

絶滅危惧Ⅱ類(環境省、福岡県)

やや泥質な塩性湿地を好む 。満潮時には水没し、干潮時には干潟となる場所。

花期:夏~秋

河川工事、堤防工事などで生育地が激減し、博多湾周辺ではなんとこの群落が最大のものだそうです。

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シオクグ カヤツリグサ科  多年草

泥質の塩性湿地

花期:春

P62000643 シオクグが水際に沿って群生しその内側にハママツナの群落が







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ハママツナ(浜松菜) アカザ科 一年草

やや砂質の塩性湿地

花期:夏~秋

秋には全体が紅葉する

P70952353_1 ハママツナの生息環境

杭の根元にはウラギクが生えている








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ハマサジ(浜匙) イソマツ科 二年草

絶滅危惧Ⅱ類(環境省、福岡県)

砂礫質の環境を好む

花期:夏~秋

Img_54453 2年目の株で茎が伸びてきた状態

もっと茎が伸びて箒状になっている株もあり、成長に幅があります。






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フクド キク科 二年草 (上の写真は1年目の株、左はホコガタアカザ)

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フクド (別名 ハマヨモギ) キク科 二年草 

(上の写真中央のこんもりとした株が2年目の株、周りは、ハママツナ、ハマサジ後ろにヨシ)

絶滅危惧Ⅱ類(福岡県)

メロンのような香りがある

砂礫質の湿地を好む

花期:秋

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ウラギク(浦菊) 別名ハマシオン キク科 二年草

絶滅危惧Ⅱ類(環境省、福岡県)

花期:夏~秋

P70952633 1年目のウラギク










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ホソバノハマアカザ(細葉の浜藜) アカザ科 一年草

砂礫地

花期:夏~秋

秋に紅葉する

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ハマゼリ(浜芹) 別名 ハマニンジン セリ科 多年草

砂れき地

花期:夏~秋 

P70952643 葉は普通のセリに比べ肉厚で光沢がある。






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ヨシ 別名 アシ(葦) と アイアシ(間葦) イネ科

左側の葉が細く背が低いアイアシは右側の葉が広く背が高いヨシに比べやや高い場所に生えている。

(アシ2種としていましたが、訂正しました)

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ツルナ (蔓菜) ツルナ科 多年草 (左と右手前はホコガタアカザ)

砂地を好む  葉は肉厚 食用に作られることも

花期:春~秋 

塩生植物は、昔はありふれた植物だったのですが、河川工事、堤防工事などで生育地が激減し、今は希少性からレッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に指定されているものが多くなっています。

これ以上の環境破壊は許されないことです。

わずかに残されたこの貴重な場所を守って引き継いでいくのが大事なことだと思います。

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