2009年もクロツラヘラサギにとっては、受難の幕開けでした。
1月9日、釣り糸が足に絡んで餌がとれず、クロツラヘラサギの幼鳥が命を落としました。
また事故が起きた、助けることが出来なかったと無力感に襲われたのも、ブログに向かえない一因でした。
1月7日(水)10時過ぎに、Hさんから「足に釣り糸が絡んでいるクロツラヘラサギがいる」という電話がありました。
用事を済ませ、多々良川へかけつけると、毎日新聞、西日本新聞の記者さんが取材に来ていました。
NHKも来ました。
クロツラヘラサギは幼鳥で左足に釣り糸がグルグル絡んで、左羽にも釣り針が引っかかっているようでした。
ヨシ原の中に移動し動きません。
夕方、できれば今日中に保護しようと話し合っているうちに、飛び立ち人工島へ飛んでいってしまいました。
飛び方もやっとという感じでした。しかし、どうすることも出来ないので、明日人工島の様子を見ることになりました。
7日の深夜2時ごろ、Hさんは6羽がそろって餌をとっているのを見ておられ、10時にまた見に来られたら、1羽だけ離れて様子がおかしかったので、よく見たら釣り糸が絡んでいたそうです。
昨年11月に北九州市の曽根干潟で、1羽がくちばしに釣り糸が巻きつき、衰弱死しています。
これ以上の被害を出さないように、「釣りをされる方に、お願いです」というチラシをつくり、多々良川河畔に看板を3箇所立てたり、釣具屋さんに掲示してもらったりしていた矢先の出来事でした。
NHKのニュースで報道されました。
8日は、万が一多々良川へ来ているといけないので、朝から見てまわりました。
クロツラヘラサギは人工島の4工区にいたが、えさはとれていないということでした。
TBSの取材陣も東京から見え、地元の各局からの取材もあり、対応に大童でした。
夕方すっかり弱ってきているがどうにもできない、明日は午前中に保護しよう、生きていたらいいがと、Hさんは嘆いておられました。
人工島で、9日10時過ぎに、飛べなくなって弱っているところを保護されました。
生きているという連絡によかった、と思ったのもつかの間、搬送先の福岡市動物園で手当て中に衰弱死したのです。
保護から死亡するまでの様子は、テレビ各局で報道されました。
Hさんの「人間が関わった事故はやるせない」ということばが胸に残りました。
取材の人たちも泣いていました。
「釣り糸の放置など、人間のマナー違反が生きものの命に重大な結果をもたらすことを改めて突きつけています。」と、ある局はコメントしていました。
なにげなく放置している釣り針・釣り糸がどんな影響を与えているか、もっともっとマスコミも取上げてほしいものです。
釣り糸の件はまた書きます。
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